足長い蜘蛛とアシダカグモの違い
家に現れる、足の長い蜘蛛。その姿を見て、多くの人が「アシダカグモだ!」と思うかもしれません。アシダカグモもまた、ゴキブリを捕食してくれる益虫として有名です。しかし、天井の隅でゆらゆら揺れている「イエユウレイグモ」と、壁を高速で走り回る「アシダカグモ」は、全く別の種類の蜘蛛であり、その生態や見た目には、大きな違いがあります。イエユウレイグモは、体が小さく1センチメートル未満で、脚が極端に細くて長いのが特徴です。全体的に華奢で、弱々しい印象を与え、体色は淡い褐色や灰色をしています。主な生息場所は、天井の隅や家具の裏など、あまり動かない場所に留まっていることが多いです。狩りの方法は、粗い網を張り、そこにかかった獲物を捕らえる造網性の蜘蛛です。危険を察知すると、体を高速で振動させて姿をくらますのが特徴的です。一方、アシダカグモは、体が大きく、脚を広げるとCD盤ほどの大きさになることもあります。脚も太く、がっしりとしており、体表にはまだら模様があります。全体的に力強く、威圧感があります。主な生息場所は、壁や床を徘徊し、獲物を探して活発に動き回ります。狩りの方法は、網を張らず、その驚異的なスピードでゴキブリなどの獲物を追いかけ、捕らえる徘徊性の蜘蛛です。その姿から軍曹という愛称で呼ばれることもあります。見た目は恐ろしいですが、性格は臆病で、人間を咬むことはほとんどありません。つまり、天井の隅で震えている、細くて華奢なヤツがイエユウレイグモ、壁を爆走する、大きくてたくましいヤツがアシダカグモ、と覚えると分かりやすいでしょう。どちらもゴキブリなどを捕食してくれる益虫ですが、そのキャラクターは全く異なります。